令和2・3年(2020・2021)

荒川区 富田 満
疫病退散 うちわで吹き飛ばせ がんばろう熊谷
うちわ祭りは京都八坂神社を総本山にいただく八坂神社の祭礼です。疫病退散、五穀豊穣、商売繁盛を祈願した祇園信仰がその始まりと言われております。
毎年、3日間に及ぶ神事は厳粛に執り行われ、のべ75万以上のご来場者をお迎えし、盛大に挙行されます。「関東一の祇園」とも称され、全12ヶ町の山車7台、屋台5台が笛や太鼓、鐘で勇壮なお囃子を響かせながら市内全域を練り歩きます、日本一暑い熊谷で、一年で一番暑いこの時期に熊谷人の熱い思いを祭り囃子に乗せております。
昨年は寂しく自粛のお祭りとなったため、本年は「疫病退散、うちわで吹き飛ばせ、頑張ろう熊谷」という旗印の下、自粛で疲れている熊谷人に元気になって頂きたく、何とか挙行出来ないかとこの時期まで頑張ってまいりました。しかし、コロナ禍終息の目途が立たず、お囃子、山車屋台の巡行は断念し、昨年同様に神事のみのお祭という苦渋の決断をさせていただきました。
昨年、『神威冶六合(しんいりくごうにあまねし)』という言葉を八坂神社宮司より賜りました。「神様のお力が東西南北天地と六の方向に向けられ、世界中、更には宇宙にまで行き渡らせ、祭りを通じて皆様に御利益を行き渡らせる。」という意味だそうです。八坂神社は疫病退散を本意にした神様を祀っておりますので、今のこのご時世に最適な言葉だと思います。
本年は昨年とは異なり、より一層神事に対して重きを置くため祇園柱と行宮を設置致します。コロナ禍に打ち勝ち、平常の生活が一日も早く取り戻せるよう、更にはうちわ祭を通して皆様に活力を与えられるよう祈願して参ります。
「熊谷うちわ祭」は熊谷人の一番の楽しみであり、心の支えでもあると自負しております。祭りを行うことは皆に元気を与え、熊谷に生まれ育ったことに感謝し、それらが誇りとなって熊谷愛(郷土愛)が育まれるのです。そして、この思いを次世代の子どもたちに引き継ぐ事により、この地域の財産となり、熊谷の発展に寄与していくのだと考えます。
祭り関係者一同、安全対策を万全にして今年のうちわ祭を挙行して参ります。

